ものの有り様。

ブログ | 2008/7/14 12:11
コンクリートはもともと硬くて、重くて、強度のあるものです。

建築の仕上の中に「コンクリート打放し」というものがあります。
今のコンクリート打放しは、安藤忠雄氏設計の建物に代表されるように、とても平滑で綺麗に割り付けをされていて、ピカピカしているものを指していると思います。
ま、それはそれでありだと思います。

昨今、「ものの有り様」を無視した、力技の建物が増えてきているように感じます。
コンクリートが宙に浮いている表現のものや、ペラペラの壁で造られた建築など。
本来コンクリートみたいな、硬くて、重くて、強度のあるものが宙に浮くはずがありません。
また、ペラペラの壁で建物を支えているのはとってもあれー??と感じます。
でも逆に、そのあり得ない有り様で建築をつくることを「楽しい」「面白い」と感じるのも確かです。
人の生活も多様化しているから、建築の表現もその多様化に追従してもおかしくないと思います。

でも僕としては、「ものの有り様」に気をつけて建築を造りたいと思います。
そのなかで、気持ちのよい場所を設計できればいいなー、と思っています。

◎写真の建築
先日、世田谷区役所(前川國男氏設計)に用があって行ってきました。
その建物はコンクリート打放しの仕上で、しかも板を使った型枠を使用したものです。
(現在の多くの打ち放しはベニヤ(表面に塗装をしたもの)の型枠を使用しています)
表面の仕上はガザガザ、ゴツゴツした感じですが、とても力強い表現になっています。
また、その表面が時間とともに汚れてきて、その汚れも時間を感じさせてくれるものとして好感がもてます。
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kuwa
型枠の表情が出ないなら打ち放す意味なんて何もないんじゃないかと思うのですが、どんなもんなのでしょう。

ふと、高崎のホールに似てるのかなと思って調べたら、やっぱりそういう流れだった。というか、近代建築にはそういう流れしかないのかもしれん。
kuwa | 2008/07/15 15:07
sugi_design_studio
確かに打ち放しならば、型枠の表情がでないと意味がないと思う。
ただその表情が、パネコートの場合、あまりにもツルツル・ピカピカでつまらない。
というか力強さみたいなものはあまり僕は感じない。(上手く打てた打ち話は本当に綺麗だけどね)

かといって今の時代、羽目板で造った型枠なんて、よっぽど予算が潤沢にないとできない。
じゃー、どんなもので型枠を造れば力強い表情になるのか。
みんないろんな事を試行錯誤しています。
構造用合板で型枠をつくってみたり、ベニヤのまま(塗装をしていないベニヤ)の型枠を使ってわざと色むらを出してみたり。

でも住宅の現場で試し打ちなんて出来ないから、いろいろな事がしずらい(試せない)。
で、残念ながら一番実績のあるパネコートの型枠の打ち放しに戻っちゃう。

だれか良い型枠になりうる素材を知りませんか?

p.s.
私の知っている方で、スレートの波板を型枠代わりに使った人がいました。
結構大変だったみたいですが。
いなざー | 編集回数: 2 | 2008/07/15 16:01
kuwa
つまり、打ち放しの時代じゃないんですよねきっと。
打ち放しクロスが最高です。
閃いた!
そのパネコートってやつに打ち放しクロスを貼ってできたことにするというのがとても21世紀的だと思う。

うちの死んだ爺ちゃんが千葉に来たときに、波板を型枠にすごく大量のコンクリート植木鉢をつくって、田舎に帰っていきました。今考えると不思議だけれど、あれには深い理由があったのだろうか。とても重いから形見には貰わない。
kuwa | 2008/07/15 16:46
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