内覧会。

ブログ | 2012/7/23 14:23
先日、Mさんから「建て売り住宅(築約1年)を購入したから、内覧会に立ち会ってくれないか?」と相談を受けました。
今まで何度かそのような機会はあったのですが、その都度「完成してしまった建物では一番見たいところが見れないけど、費用を掛けてまで私がみる必要はありますか?」とお話しています。
今回はそれでも見て欲しいとの事でしたので、ご一緒しました。が、工事途中から見たい...というのが本音。
地盤の状況から基礎の配筋、コンクリートの強度試験、木軸の耐力壁・金物の設置状況、屋根・開口部の防水状況等々....完成までには沢山の重要チェック項目があります。
完成した建物では見たいところがほとんど見えません。

でも折角伺うのですから何点かチェックしました。
・1Fの床下状況(床下収納を外して目視)
・バルコニー周りの防水状況(サッシュ下・笠木等を見える範囲で目視)
・サッシュ周りのコーキング状況(見える範囲で目視)
・申請図面との整合性
・天井裏の状況(UB天井から目視)
・敷地境界杭等の確認
・他
という感じです。
他に傷等の確認はありますが、それは購入される方が気になるのであれば直してもらえば良いし、私がチェックする事ではないと思いパス。
あ、ビー玉は転がすの忘れてた(笑)

でも今の建て売り住宅だったり分譲マンションは、いろいろな点でリスクを追わない設計・工事になっていて指摘する項目は少くなっている(と思う)。
当然役所や検査機関の合格をとる訳だから変な事は出来ないし、傷や汚れについては私達よりも神経質になって仕事をされています(と思う)。
建物も小綺麗にデザインされ、間取りも最大限の部屋数を確保。
間接照明や一部の壁に意匠を施してあったり、設備的にもそれなりに充実しています。
そりゃー住環境とライフスタイル・予算が合えば欲しくなるよね。

これから家を購入される方が、少しでも綺麗で快適な家を購入したいと思う事はとっても大切な事。
まったくもって建て売り住宅や分譲マンションの購入を否定する事は出来ないですが、少し残念。
建て売り住宅や分譲マンションは、リスクを負いたくないから材料も決まりきった問題の少ない素材になっていますよね。
でもそれらの素材はほとんど出来た時から傷む(くたびれる)だけで味わいは出てこない。
また内装材に手を入れるといっても張替えるだけで、その結果ゴミを増やすだけ。
うーーん...それで良いの?

購入される方達は納得し購入されているので、私達が横でとやかく言う事ではない。
でも僕らとしてはこれからも、どんな方法であれ家を購入される方達にいろいろな選択肢をお知らせし、その上で家の事を考えてもらえるような機会を増やしていきたい。
考え方を変え、建て売り住宅や分譲マンションを僕らが普段から設計するようなものに近づけていく努力も必要でしょう。
その辺りは予算の事等も絡んでくるので簡単ではありませんが、他の建物との差異化を計る狙いとしてもあり得る事だと思います。
いかがです?デベさん。

でもあれです、今回購入されたMさんたちの家、普通の人が見たら欲しくなる建物だよなー、と思いました。
上手いこと設計をするものです、建て売り業者さん。

という事を考えた週末でした。





▼追記 2012/7/23 16:37
と書いてみたけど、どうなのかなぁー。
もっと建て売り業者さんがエンドユーザー寄りの意識で建てられれば良いのだけれど、なかなかそうはならず、経済的な側面がどうしても優先されてしまう。
それはエンドユーザーが低価格を望み、それに答える事で起こってしまう必然。
もっと僕らが勇気を出して、建て売り業界と接点を持ち、粘り強くモノではない住宅について話し合う必要があるのかもしれない。
そうする為にはどうしたら良いのでしょうか??
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